SUBARUはなぜ富士重工の名を捨てるのかをマーケティングから考える

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「スバル」はなぜ富士重工の名を捨てるのか

「僕はスバルの車に乗っているのですけど」

 

こう書き出して
自分の中に「富士重工業の車」という意識が
まったく無いことに気づきましたw

 

社名よりも「スバル」というブランド名が
浸透しているのだなと

 

だから富士重工がスバルに社名変更するのも
納得の選択だと感じます。

 

これはブランドの転換
会社組織によるリブランディング活動でもあり

 

その最終段階として
社名を変えて完成したという事なのでしょう。

 

さらに言うと
SUBARUの深化ですね。

 

ここでちょっと面白いデータ
販売台数の推移を見てみましょう。

 

2012年 64万台
2016年 96万台

 

と5年で1.5倍と絶好調です。

 

更にその中身を見ると

 

国内

2012年 17.2万台
2016年 14.5万台

 

北米

2012年 30.9万台
2016年 63.0万台

 

です。

 

国内は微減ですが
北米で倍増です。

 

この地域が牽引役となり
SUBARUの業績もうなぎ昇りです。

 

で、5年で倍増って
異常なペースです。

 

スバルといえばスバリストと言われるコアファンが居て、そこに向けたクルマづくりが主たる活動でした。

 

では、コアファンが北米で倍増したのでしょうか?

 

スバリストと日本語で検索すると

455,000件のヒット

 

subaristと英語で検索すると
日本語のサイトも含め156,000件のヒット

 

そこまで単純ではないですけど

 

北米でコアファンが増えたのであれば英語サイトが日本以上に存在していてもおかしくありません。

 

が、増えていないことからすると
コアファンが激増した訳ではないと僕は考えます。

 

では、どんな人たちが
SUBARUを所有しだしたのでしょうか?

 

それは
「ライトファン」です。

 

SUBARUをずぅーっと乗り続けようというよりは購入時点で比較検討し、より魅力を感じたからこそ所有する、そんな層へのアプローチが奏功しています。

 

ここで2013年の記事を見てみましょう。

 

次期レガシィが完全にアメ車

 

※記事についたコメントにも注目
 日本人受けするフルモデルチェンジではないことが
 よく分かります。

 

ここがターニングポイントで

 

日本車を輸出するというマーケティングから
北米車を輸入するというマーケティング思考へ転換しています。

 

(実際は輸入はしていないので、あくまで思考の軸足を北米に置くという意味あいです)

 

だから

 

Fuji Heavy Industriesではなく
SUBARUを選んだ。

 

そんな流れも
要素の一つとしてはありそうだなぁ・・

 

そう僕は考えます。

 

ここからのSUBARUの戦略にも注目ですね!

 

 

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